ゼラニウムの花言葉とその逸話！種類や色でも変わる花言葉

バラに似た甘い香りから、
アロマオイルとしても人気の花、ゼラニウム。

　

　

ヨーロッパやアフリカでは、
古くから悪霊除けや虫よけとして、
長く人の暮らしのそばにありました。

今でもヨーロッパの街を散策すると、
窓辺にゼラニウムを植えている家をよく目にするのはその名残。
　

　

　

ゼラニウムという名前は、
果実の形が鶴のくちばし似ていたことから、
ギリシヤ語で「鶴」を意味する、
「ゼラノス」という言葉から付けられました。

　

　

イスラム教では創始者マホメットを称えて、
アラーの神がこの世に生み出した植物だと言われています。

　

　

また、可憐な花の形から贈り物としても愛されています。

　

　

しかし、ちょっと待ってください。

ゼラニウムの花は種類も多く色によっても花言葉が変わるため、
うっかり間違った色を贈ってしまってかえって失礼なことに、
なんてことも。

　

　

今回は色ごとに異なるゼラニウムの花言葉と、
その由来を紹介します。

　

　

赤いゼラニウムの花言葉

　

　

君ありて幸福

好み

庇護

　

　

一番よく目にする赤のゼラニウム。

花言葉も「君ありて幸福」なんてなかなかにしゃれていますね。

　

　

家族に日頃の感謝を伝えたいときや、
大事な人に思いを伝えたいときには、
赤いゼラニウムを贈ると良いでしょう。

　

　

ピンクのゼラニウムの花言葉

決意

決心

　

　

その可憐な見た目とは裏腹に、
「決意」「決心」と強い印象の花言葉を持つピンクのゼラニウム。

長年の恋人にプロポーズをするとき、
あるいは大事な決断をした人に贈りたい、そんな色ですね。

　

　

黄色のゼラニウムの花言葉

突然の出会い

　

　

ピンクとは打って変わって、
どこか恋の予感を感じさせる花言葉が印象的。

　

　

種類が豊富で、
その数は数百種におよぶとも言われるゼラニウムですが、
黄色は珍しくあまり見かけません。

それもそのはず、
本来、黄色はゼラニウムには存在しない色だったのです。

　

　

しかし、近年の品種改良やバイオテクノロジーの発達により、
黄の色素を持つゼラニウムが開発され、
最近では市場にも出回るようになりました。

「突然の出会い」とは作り出した人々の喜びが反映された、
とても素敵な花言葉なのですね。

　

　

白いゼラニウムの花言葉

ためらい

あなたの愛を信じない

　

　

清楚な印象を受ける白のゼラニウムですが、
その花言葉はなんともシビア。

かわいらしいのでついつい贈り物に選んでしまいそうですが、
恋人に贈る花としてはNGです。

　

　

せっかく綺麗な花を咲かせるのに、ちょっともったいない気もします。

　

　

真紅のゼラニウムの花言葉

憂鬱

慰め

快適さ

　

　

赤よりもさらに深い色合いの真紅のゼラニウム。

さぞ情熱的な花言葉を持つと思いきや、
「憂鬱」「慰め」「快適さ」と、
どこかちぐはぐな印象の花言葉を持っています。

　

　

真紅のゼラニウムには青臭いにおいを持つものも多いので、
そこからの発想でつけられてしまったのだとも言われますが、
真相は闇の中。

赤のゼラニウムとうっかり間違えて、
大切な人に贈ったりしないように、注意が必要です。

　

　

種類別・ゼラニウムの花言葉

　

　

ここまではゼラニウムの色ごとに花言葉を紹介してきましたが、
ゼラニウムには品種によっても花言葉がついていることも。

どの花言葉も素敵なので、一緒に紹介しちゃいます。

　

　

パンジーゼラニウムの花言葉

あなたを深く尊敬します

物想い

心の平和

純愛

　

　

赤色、白、ピンクが合わさった色をもつ、
パンジーゼラニウム。

かわいらしく華やかな見た目と花言葉から、
尊敬する人に贈りたいゼラニウムです。

　

　

ローズゼラニウムの花言葉

選択

恋煩い

　

　

香水の材料としても使われるローズゼラニウム。

葉から強いバラの香りがすることから、
「恋煩い」という花言葉が付けられたと言われています。

　

　

ゼラニウムのまとめ

アロマオイルや虫よけなど、
長い間人の暮らしと密接に関わってきた花、ゼラニウム。

さまざまな花言葉や品種の多さは、
それだけ人と生きてきた時間が長いことを表しているのでしょう。

　

　

近年は品種改良で様々な色、形のものが市場に出回っています。

虫が寄り付かないため育てるのも簡単で、
ガーデニング初心者向けの品種です。

　

　

興味がわいた人は、試しに色々と育ててみると、
今までとは違ったゼラニウムの魅力に気が付くのではないでしょうか。