チューリップの花言葉は?花言葉の逸話とは?
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カラフルで可愛らしいその姿から童謡にも歌われる花、チューリップ。
小さな頃、誰でも一度はおやゆび姫のお伽噺を読み聞かせてもらったことがあるのでは?
今回は、そんなチューリップの花言葉と逸話をご紹介します。
目次
少女の優しさから生まれた、チューリップの花言葉
思いやり
理想の恋人
名声
チューリップは色別でも花言葉を持っていますが、花全般を指す花言葉として、
「思いやり」「理想の恋人」「名声」が付けられました。
中でも「思いやり」という花言葉は、オランダに伝わる次のようなお伽噺に由来します。
昔々、一人の美しい少女が3人の騎士に結婚を申し込まれました。
一人目の騎士は王冠を、二人目の騎士は剣を、そして三人目の騎士は黄金を、
それぞれ少女に贈ります。
どれも魅力的な贈り物ですが、心優しい少女は選ばれない二人を思いやり、
結局誰を選ぶこともできません。
困り果てた少女は、女神フローラにお願いをして、
自身を一輪の美しい花に変えてもらいます。
その花は王冠のような花びらと剣のような葉、そして黄金のような球根を持ち、
やがて人々はその花をチューリップと呼ぶようになったのだとか。
これが、チューリップの花言葉「思いやり」にまつわるちょっと切ない物語です。
色によっても異なるチューリップの花言葉
チューリップは色によっても異なる花言葉を持っています。
せっかくなので、色ごとの花言葉も合わせてご紹介していきます。
・赤いチューリップの花言葉
「愛の告白」
「永遠の愛」
赤色の花には情熱的な花言葉が付けられることが多いのですが、
赤のチューリップもその例に漏れず「愛の告白」という花言葉が付けられています。
・白いチューリップの花言葉
「純粋さ」
「失われた愛」
「許してください」
清楚な白のチューリップに似合いの「純粋さ」という花言葉のほかに、
「失われた愛」という少し悲しい花言葉も付けられています。
・黄色いチューリップの花言葉
「実らぬ恋」
「名声」
黄色のチューリップには「名声」と「実らぬ恋」という花言葉が付けられました。
新しく事業を始める人に贈ると喜ばれるかもしれませんが、
恋のお相手に贈るのは避けたいですね。
・ピンクのチューリップの花言葉
「愛の芽生え」
「誠実な愛」
見た目も可愛らしいピンクのチューリップは、
「誠実な愛」「愛の芽生え」という花言葉を持っています。
恋人に贈るなら、ピンクにしておくと失敗はなさそうです。
チューリップの名前の由来とは?
チューリップの名前の由来は、
ペルシャ語で頭巾を意味する「tulipan(ツルバン)」を語源としており、
頭に巻くターバンとチューリップの花の形が似ていることに由来します。
日本では19世紀後半に渡来し、「鬱金香(ウコンコウ)」という和名も付けられました。
チューリップとオランダの縁は深く、世界最古の金融バブルと呼ばれる、
チューリップバブルはオランダで起こりました。
スルタンが愛した花、トプカプ宮殿のチューリップ
チューリップと縁の深い国と聞くと、オランダを思い浮かべる人も多いと思われますが、
実はトルコもチューリップと深い縁があったりします。
チューリップはもともと、中央アジアからアナトリアにかけて自生していた野草で、
オスマントルコの皇帝からオーストリアの外交官に贈られた品種が、
オランダに渡ったことでヨーロッパでも盛んに栽培されるようになりました。
トルコでは「花」と聞くと真っ先にチューリップを思い浮かべることが多いそうで、
今でもトルコタイルの意匠にはチューリップが多く使われています。
ちょうど、日本における桜の花に相当する花だと言えばイメージしやすいでしょうか。
トルコ語、ペルシャ語でチューリップは「ラーレ」と呼ばれ、
神を意味する「アラー」と同じ音で構成されていることから、
神が姿を変えて現れた花がチューリップだとされています。
そのため人々はチューリップを神聖な花として扱い、モスクや廟などに多く描いたのだとか。
また、オスマントルコの皇帝のアフメト3世はチューリップを好んでいたことで有名で、
トプカプ宮殿にたくさんのチューリップを植えさせました。
今でも、春のトプカプ宮殿を訪ねると、たくさんのチューリップの花が観光客を出迎えます。
春のトルコを旅行する際には、一度訪れてみたい場所の一つですね。
チューリップのまとめ
その愛らしく華やかな姿から、春の庭を鮮やかに彩ってくれる花、チューリップ。
おやゆび姫や童謡「チューリップ」などの影響で、
小さな頃から馴染みの深い花として育ってきたという人も多いのではないでしょうか。
地域によっては神聖な花としても扱われている、というのは少し意外な気もしますが、
チューリップのまっすぐ咲く清廉な美しさを見ているとなんだか納得してしまいます。
親しみやすさと気高い魅力を合わせ持つ、
それがチューリップが長い間人に愛されてきた理由の一つなのでしょうね。
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